リンゴ飴より甘い恋
「オハヨー林瑚♪」

いつもの校門の前に
宇美が立って待っていてくれていた。

「宇美、おはよう(笑)

待っててくれたんだ、ありがとう。」


「ううん、それより……梓から聞いたよ。
告られたんだって?」

宇美は少し申し訳なさそうに……

でも、まっすぐな瞳で私を見つめてきた。

「………うん。

でも私――…ッ!」

「わかってる。

誰か、他に好きな人がいるんじゃない?」

「……うん。」

宇美には、
なんでも私のことは

…お見通しなんだね。

「林瑚、それなら
しっかりその想い、まっすぐ伝えな。

その好きな人と、
それから……梓に。」

「うん…」

「そのあと、もしも…
なんか言われたら
私が林瑚を守ってあげるから♪」

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