チャーリーズエンゼルパイ
始動



シチローは知らないうちに眠ってしまっていたようだ。


そして、いつの間にか夜が明けていた。


いったいこの四人は、何時間宴会をしていたのか……


「ハッ!知らないうちに寝てしまった!」


まさか、あの『鴉天狗』に睡眠薬でも入っていたのではと一瞬思ってはみたが、よくよく考えればあれだけ焼酎を飲めば眠くなるのも無理はないと、苦笑しながらシチローは辺りを見まわす。


「う~ん…」


隣に目をやると、ちょうどその時目覚めたばかりのてぃーだの姿が目に入った。


「おはよう、ティダ♪」


「あれ…いつの間にか眠ってしまっていたのね……コブちゃんとひろきは?」


見ると、子豚は焼き鳥の串を握りしめたまま、ひろきは焼酎の瓶を抱え込んだままテーブルに突っ伏してヨダレを垂らしながら眠っていた。


「もっと焼き鳥ちょうだぃ~ムニャムニャ…」


「焼酎おかわりぃ~ムニャムニャ…」


「なんちゅう格好で寝てるんだこの二人は……」


「夢の中でも宴会やっているのね……」



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