私と先生の365


奈緒Side


久しぶりに夕日を見ていたら、クスッと笑う声に気づいて声の方を振り向くと高木先生の姿。


「い、いつのまに!!」


先生:「今更気付いたのか!笑」


「…今更、っていつからいたんですか!!声かけて下さいよ…。」

はははと笑って先生は玄関のドアを開けてくれた。
少し赤くなってしまう頬を隠して、中に入ると先生も後ろから一緒に入ってくる。

玄関は少し狭いから背中に感じる先生の気配にドキドキ。

昨日のこともあって変にドキドキする私。

そんな私とは違って、いつもどうりの先生は、大人の余裕なのか…、ズルイ!



先生:「ふぅ疲れた!今日はハンバーグか!久しぶりだ。」


そう言ってソファーにドカッと座ってネクタイを緩める姿にまたドキッとする。


極力先生を見ないようにして、キッチンでお皿にハンバーグを乗っける。


今日は暇だったからハンバーグ作ってみた。真梨奈達はバイトばっかだしさ。


ダイニングにいつのまにか移動してる先生にご飯を並べる。


嬉しそうな先生を見るのは、嫌いじゃない。





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