私と先生の365



高木先生:「要は、きっかけだな。長嶋と山岡が話し合えれば、何か見えるかもしれないな。」



何かを思いついたように、にっと笑う高木先生に、私には難しくて理解できなかった。


何となく、分かるような、でも良く分からないような…。


やっぱり、難しいや。

するとコトッと、美味しそうな熱々のピラフが隣に置かれる。


武則さん:「ほら恭!おまたせ。今日はラストまで残ってろよ。久しぶりだし、色々話そうぜ?」



高木先生:「いや、今日は帰るよ。吉崎もいるし。ほら、成雪さんの…。」



コクッとまた水を飲み、高木先生は私を見る。


武則さん:「マヂかぁーーーっ!!君が噂の"奈緒ちゃん"!?」


あまりの大きな声に、お店のお客さん達が一斉に注目する。



噂の?


ボカッと、高木先生が武則さんの頭を勢いよく殴る。


高木先生:「"よしざき"だッ!!」


へ?奈緒でも合ってるよ…?


武則さん:「いーいじゃんッ!恭は先生だしな〜(笑)じゃぁもう2人で暮らしてんだ〜。いいなぁ〜、恭もこんな可愛い子といたら…」

またボカッと、武則さんの頭を叩く高木先生。

高木先生:「それ以上言うな!」




< 188 / 464 >

この作品をシェア

pagetop