私と先生の365



トントンとバーベキューの材料の野菜を、先に掃除されたキッチンで、私と真梨奈とタケさんで洗って皮向いたり切ったりする。


慣れた手つきのタケさんに驚く。

「タケさんて、料理普段からしてるんですか?」

タケさん:「してるよ〜毎日!奈緒ちゃんも俺のピラフ食ったじゃん♪?」

「え!!あのピラフをタケさんが!!?」

真梨奈:「へぇ、奈緒行ったことあるんだ!いいな、武則さんのお店行って見たいなぁ。」

真梨奈もタケさんがお店してることをさっき車の中で聞いてたみたいだ。


孝則君:「何かさぁ!高木先生がいると修学旅行みたいだよなー。(笑)」

ゴシ、ゴシッとゆっくりとログハウス2階の床を、ブラシで磨く孝則君の声が下の階まで届く。



南:「孝則!早くそこ磨いて!何っで!よりによってジャンケン負けるかなぁ私!もう掃除嫌〜!」


その南の声にはぁっと肩を落としてるような南の姿が頭に浮かぶ。

掃除係は南、林田君、孝則君、賢志君。


林田君と賢志君は相変わらず無口なのか、声は聞こえない。



真梨奈:「南と孝則ってホントうるさいなぁ!」


「あはは!」


タケさん:「賑やかでいいねぇ(笑)」





< 241 / 464 >

この作品をシェア

pagetop