私と先生の365





図書館の人が入ってきて、「そろそろ、閉館のお時間ですので…」
と言って片付けて出るように言われた。



南:「え〜。真梨奈の生まれた時のも見たかったなぁ。」


花:「まぁいっか。奈緒ーもう閉館だってさぁ。」


「うん。あと10分だけお願い!」


見つからなかったらそれでいい。


ただ、気になって探してみるだけ。



とりあえず、高木先生の誕生日の日を取り出してみる。


4才の誕生日。



だけど、何もそれらしきことは載ってない。


やっぱり4才の時、じゃなかなか分からない。


1年は365だし。24年前の新聞なんてそれくらいあるってことだよね…。


とりあえず、先生の誕生日の次の日を取り出してみる。


花:「奈緒〜。もう時間だよ〜?何調べてるの?」


南:「奈緒?」


花と南がそう言った時だった。


バサッと、足元に思わず新聞を落としてしまった。


南:「どうしたの?」


そう言って南が落としてしまった新聞を拾い上げて言う。

「や、何でも!さ、帰ろう!!ごめんね!」


南が拾い上げた新聞を慌てて奪い、元の場所へ戻す。


そして南の背中を押し、その部屋を出た。



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