私と先生の365
孝則君:「ほーら!やっぱり俺らって残りもんじゃん!なっ?」
ニコッと笑ってそう言う孝則君。
確かに、
プリンを食べる花の隣に亮君
林田君に操られる南
痴話喧嘩のように言い合う
賢志君と真梨奈
皆、傍から見ればラブラブなのね。
孝則君:「だっから自動的に!俺らもラブラブ!(笑)これはもう、付き合うしかないね!俺ら!」
「あ、あはは。」
孝則君の冗談に、どう受け止めていいか分からず笑って受け流す。
孝則君:「あ!奈緒、今の冗談だと思ったろぉ〜?」
「え?!じょ、冗談でしょう?」
孝則君:「…、まぁいいや〜。冗談にしとこぉ〜。」
真梨奈:「ち、ちょっと孝則!奈緒を口説くの止めなよね。」
賢志君から逃げるように、私の所へ真梨奈がやってくる。
孝則君:「口説いてねぇーもーん!本気で言ってんだもーん。」
両手を頭で組んで、ケラケラと笑う孝則君。
え?何か良くわかんない。
孝則君の心が全く読めません。
賢志君:「…。」
真梨奈:「っとそれより、皆ちょっと学校歩こうよ!」
デジカメを手に取って、真梨奈が皆に声をかける。
皆は頷いて、教室を出た。