私と先生の365






高木先生:「吉崎…、大学では自由に、やりたいことをやれ。きっと、色んな人とも出会うし、もしかしたら新たに好きになる奴ができるかもしれない。

でも、俺はそれでも良いと思ってる。吉崎が、決めたことなら何だって受け止める。

俺が、1番望むことは、お前の幸せだから、好きなようにしてくれ。」



ドクン、ドクンと心臓が鳴る。




「…高木先生……。何だか寂しくなります。」




高木先生:「寂しくなったら、俺はここにいるって言っただろう。」



「…はい…。」



高木先生:「ひとつだけ、聞いてほしいんだが、…。」



「…何ですか?」




高木先生:「大学、卒業しても変わらず俺の所に戻って来たなら、…その時は覚悟しとけよ!!」




少し、言葉を詰まらせた後私は


「…はい。」



と答えた。




高木先生:「よし!じゃあ、成雪さんの所へ行け。」



高木先生はそう言ってソッと、抱きしめていた腕を緩めた。



「…はい。…、っ!!」


返事はしたものの、寂しくて、また先生の体に抱き着いた。






< 462 / 464 >

この作品をシェア

pagetop