私と先生の365


先生:「お前らと話してると疲れる…。」

そう言って、先生は立ち上がり冷蔵庫からビールを一缶取り出す。

真梨奈:「あ、結局飲んでる!」
先生:「一缶だけだ!」
南:「先生の部屋見ていい?」
先生:「ダメだ!」
花:「先生嫌いな食べ物は〜?」
先生:「ない!」
真梨奈:「先生私達ってクラス一緒〜?」

先生:「一緒だ!」

ハッと先生は驚いて私達を見る。

「やった〜!」と喜ぶ4人に、頭を押さえて、「のせられた」と呟く先生。

先生:「もう、いいよ!」

そう言ってビール片手に私の隣にドカッと胡坐をかく先生。

先生:「学校には、吉崎の代理保護者ってのは伝えてるんだ。と言っても主任にだけだが。」

南:「主任って確か、古典の滝沢先生?」

先生:「ああ。同居までは言ってないが…、お前らもこれから受験なんだし、3者面談があるだろう?その時に言うより、先に伝えておいた方がいいと思ってな。」

花:「うんなるほど。?」
真梨奈:「花は分かってないね。」

さりげなく、真梨奈は冷蔵庫からチューハイを取り出し私達の前に置く。

何だか私、先生の事何にも知らないんだ。

先生:「だから、吉崎の担任が俺になった訳だ。」


「ええ!?」





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