ハルオレ☆ -前篇-


「あら?なにかしら?」


西川さんがそう言った途端、彼方は手に持っている数枚の写真の一部を彼女に見えるように表示する。



「だからさ!なんでお前がこんなシーンを激写できるかってことだよ!?」



( ´;゚;ё;゚)・;'.、・;'.、ゴフッ!!



その瞬間、俺の目の前にあった暗闇が一気に吹き飛んだ。



「あら?普通に出来ましてよ?」



「普通に出来るわけないだろ!だってあきらかにコレ室内だし、こんなに距離が近いのは有り得ない!」



彼方が驚き叫ぶと、西川さんがくすくすと笑いだした。



「うふふふ。これが西川の力なのですよ!腹黒王子様!他にもこんな写真ありまして?」



西川さんはまた新たにポーチから数枚…たぶん40〜50枚ほどあると思われる写真の束を彼方に渡した。



その写真を見て、彼方は目を見開いて驚きの声をあげる。



「こ、これはっ!こんなの絶対ありえない!」



(; ´_ゝ`) ・・・。



彼方が写真を見てかなり驚いている…。
いったいどんな写真なんだよ(゚ Д゚;)



それから彼方と西川さんは写真を見て『ああだ!こうだ!?』と騒ぎ始めた。



はぁ…(; ´_ゝ`) 
俺が真剣に悩んでいるのに…この人たちは…。



俺はヤマト兄と大樹さんのことで頭がいっぱいで、正直それどころじゃないのに…。





それどころじゃ、ないのに…。
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