悪魔と天使の領域

「そうなんだ・・・」
「何か良太さんを騙したみたいでスミマセン・・・」
「良いんだけど、今でもそのペンダントは持ってるの?」
「はい。しかし、何回捨てても戻ってくるんですよ。」
「何回捨てても!?」
「はい。サタンの呪いでしょうか?」
「サタンの呪い?」
「昔からそんな言い伝えがあるんです。」
俺はまだよく理解してないみたいだ。
「どんな言い伝え?」
サリリちゃんはちょっと困っている。
俺もマズイ事を言ったのかなと思った。
沈黙が続く。
その沈黙を俺が破った。
「言いたくないのなら良いよ。」
「スミマセン。いつか絶対にお話ししますので。」
その時、俺のお腹が鳴った。
「あ、こんな時にごめん・・・」
サリリちゃんがクスクス笑っている。
「夜食作りましょうか?」
「ごめん・・・」
サリリちゃんはキッチンに行った。
俺はさっきの戦いが気になって仕方なかった。
「ミエルは本当に天使が嫌いなのか?」
そんな疑問が出てきた。
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