愛しい人へ




「お待たせー」



今日は梨絵と花火大会にいく日だった。



梨絵の白い花柄の浴衣を見たときは

思わず、俺も俊平みたいに鼻血が出そうになった。




「人多いー・・」



「この手があたしじゃなかったらどうする?」



「振り向いたら梨絵じゃない女だったらってこと?笑」



「そう!」



「ポイッだな」



「うふふふふ」



「うふふふふ」





確かに浴衣姿の人で溢れかえってるけど


梨絵と間違えるなんてありえない。





俺らはさらにギュッと手をつないだ。
< 105 / 236 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop