君の影をみてる〜幼なじみの恋〜
うちのクラスに来る回数も減り

よく、部活帰りに、ふら〜っと立ち寄ったりしていたが、
最近は、それも無くなった。


「みっちゃん、寂しいね〜。」

「べっつに〜。慣れてるもん。」

「だって、前とは気持ちが違うわけだし。」

でも私は、実はあまり、ピンとキテいなかった。

「しかし、北村はモテはじめたね…ヤバいよ、みっちゃん!」

「アイツ目立つから…良くも悪くも。」

「あれ〜。なんか余裕?」

「しょうがないもん。離れていこうとするアイツは、止められないから〜」

「ん?なんて?」

「アイツって、凄く自由じゃん。引き止められないから、追いかけて…いつか、私の前からいなくなっちゃう気がして…」

「なんか、その言い方、怖いな〜。」

「昔は、単純にスゴイ・カッコイイって思ってた!
あんな風に出来たら良いなぁって思うけど、やっぱり怖くて、出来なくて…だから皆、アイツひとりに託しちゃって…ひとりだけ目立っちゃって…」

「みっちゃん?」

「押さえ付けたら、反動で、どっか飛んで行っちゃいそうでしょ?…それを上手くコントロールしてたのが隆志だったんじゃないかって」

「うん、わかる。」

「なのに、最近はさ…」

「本当に、心配なんだね…」

「う〜ん。」

「だったらさ、みっちゃんが代わって手綱を引けば良いんだよ!」
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