君の影をみてる〜幼なじみの恋〜

青い春。

次の日も、勉強は後回しにして、
鈴ちゃんと映画を観に行く約束をした私は、家路を急いだ。

が、途中で、恭一と隆志に捕まってしまい、急遽、4人で行くこととなり…
鈴ちゃんは、それはそれは驚いた顔をして、待ち合わせ場所で立っていた。


映画館の中では、ちょうど4人で並んで座ることができた。

鈴ちゃんと隣同士で座った私の、
その反対隣に座った恭一は、
鈴ちゃんの隣に座るよう、隆志に指示をしていた。

(きょーちゃんは、隆志と鈴ちゃんをくっつけようとしているのかな?)


映画の内容は、アクションコメディ。

(ホントはラブラブシネマを観るはずだったのに)

でも、鈴ちゃんが笑っているからヨシとした。


ストーリーも中ダルミした頃、
チラッと恭一の方を見てみると、
むこうも私に気付き、

「なに?」と、

眉とアイコンタクトで尋ねてきたので、

「ううん、何でもない」と、

私も微笑みながら、
首を振って返事をした。

そしてスクリーンに目を戻した時、
私の手の甲に、恭一の手が重なった。

鈴ちゃんに、この鼓動がバレない様、平静を装い、
そのままスクリーンを見続けたが、

字幕に、目と頭はついていけてなかった。


私の手を静かにひっくり返し、掌を重なり合わせる恭一に…

おばけ屋敷のでの事を思い出して、
そっとその手を、握り返す私。

(そっか、隆志には、絶対見られたくなかったから、この席だったんだ。)

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