花恋
のどかな田舎町


車を飛ばしていると、

だんだんと、のどかな風景になっていた。

いろんな鳥の声が聞こえる。

「ついたわよ」

気がつくと、僕は寝ていたらしい。


しばらく僕は、新しい家に

荷物を置いていた。

「はぁ、疲れた」

僕は、まだその場所になれない

冷蔵庫から、コーラを

取りだした。

「なぁ、向こうにいい場所が

あるぞ」

父はそう言って、

僕の腕を引っ張った。


その場所は、綺麗に水が溜まって

いる、小さな池だった。

「何?ここ」

僕は、父に訪ねた。

すると、父は

「ここに魚を飼いたいなぁ」


そして、僕たちは新しい

町を回りながら、魚屋を探した。

「なぁ、あそこは?」

父が指差した先は、

古臭い魚屋だった。

「ここ?」


開けた時、チャリーンと静かにベルが

なった。

「はぁ~い」

カウンターの方から、若い女の人の声が

聞こえた。

「あの~、ここ魚って売ってます?」

明らかに可笑しな質問だった。

魚屋と書いてある店に聞いている

のだから。




< 5 / 29 >

この作品をシェア

pagetop