はつ恋


「雅也君、随分とおとなしいな。さてはジュディの妖艶な魅力に骨抜きにされたな」


(あーっ、何てことを!ターミーがつまらないことを思ったらどうするんだ)


「大沢さん、ジュディに失礼ですよ」


僕は感情を抑えるためそう言った。


「それとも、ターミーちゃんの青い果実に魅せられたかなぁ」


和樹が続けた。


僕は顔が火照ってくるのがわかった。何か、気の利いた言葉で取り繕わなくては。早く、早く。何か言うんだ。


「そろそろ食事にしよう、料理が冷めてしまう」


ジョージだった。助かった。僕は一生分の感謝を彼に捧げた。

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