はつ恋


ターミーの言葉は、ポパイのほうれん草よりも僕に力を漲らせた。


彼女には恋人どころか、ボーイフレンドさえもいない。それも、今までただの一度もだ。


僕は宙に浮いてしまわないかと思うほど、心身が軽くなる気分だった。


「とりあえず街にでよう、僕はショッピングというやつをしてみるよ」


ターミーはくすくす笑って、じゃあ着替えてくるわと言って、階段を駆け上がって行った。


僕はずっと彼女を目で追っていた。


つとめて冷静に。





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