満月の日
「お願いだから離してよ…。恥ずかしい…。」




「そうだったな。」




ハードは思い出したように、ガンマを床に降ろす。




途端にティラが抱きついてきた。




「あぁ!!本当に無事で良かった!!」




「く、苦しいよ…、ティラ姉ちゃん…。」




ギュゥゥウっと抱き締められ、ガンマは声を上げる。




ティラはパッとガンマを離した。




「あら…。ごめんね。嬉しかったからつい…。」




頬を赤らめ、ベッと舌を出すティラに、全員が微笑んだ。
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