満月の日
「ガッツ!!例の旅人が来たわよ!!」




少女の一言に、一人の青年が顔を出した。




青年は短髪金髪、青の瞳に、黒のマントををなびかせ、右目からまっすぐ頬まで大きい傷跡があった。




「そうか!!」




青年はそれだけを言うと、船からガンマ達の前にジャンプして現れた。




「話は国王から聞いている!!私がこの船のキャプテン、ガッツだ!!海を渡りたいそうだな!!乗せてやっても良いが、私に勝ってからだ!!」




「分かった。」




ガッツはそう言って、スラリとレイピアを構え、ハードが鞘から曲刀を抜きながら言った。




互いに、無言の睨み合いが続く。
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