満月の日
「良いんだウエント。リンの好きなようにさせてやれ。」




「…。お前、リンを甘やかしすぎ。」




「良いじゃない。そこがスティングらしいんだから。」




ウエントの突っ込みに、キララは笑って言う。




スティングはハードを真っ直ぐに見た。




「ハードさん。リンを頼みます。」




「分かった。」




スティングの言葉にハードは頷いた。




「そんじゃ、改めて、あたしの名はリン。水使いさ。よろしくな。」




「私、ティラ。魔法使いよ。さっきは男と間違えてごめんなさい。よろしくね。」




「僕はピード。基本的にどんな武器でも使える、オールマイティだよ。よろしく。」




「僕の名前はガンマ。これでも一応魔法が使えるよ。よろしくね、リン姉ちゃん。」




ガンマの言葉にリンは声を荒げた。
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