月夜の散歩
唖然としていたがはっと我に帰り後を追った


「はぁぁぁ?泊まるぅぅ!春樹!!」


ガチャっとバスルームのドアを開けると


パンツに手をかけた兄がいた…


「ぎゃあー!」


「ひーちゃんのス・ケ・ベ♪それともお兄様と一緒に入る?」


意地悪く笑う兄に冬夜が重なって見えた


「遠慮します…」


ドアを閉めくるりと後ろを向きバスルームを後にした


「はぁーっ勝手なんだから……」


あたしはリビングに戻り携帯を取り出した
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