月夜の散歩
冬夜は目の前の美少女を見つめて思っていた


"俺の物にしたい"


初めて自分から欲した…一目惚れ


どうしてやろうかと考えていたら


「あのー…もういいかな?あたし帰りたいんだけど?」


帰る?


「家まで送ってやるよ」


1人でなんて帰らせ
らんねぇ


「えっいいよ大丈夫だよ」


「車呼ぶから」


「あたし…歩きたいの」


「…じゃあ歩きで送ってやるよ」


本当はもう少し一緒に居たいだけだった


───…
──…


「冬夜は陽菜さんに一目惚れですね」


「えーっおいらも一目惚れなのにぃ」


「諦めろ」


そんな会話がされていたなんて知るよしも無かった
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