月夜の散歩

お早い再会

静かな車内…心地良い揺れ…睡眠不足も手伝ってあたしは眠ってしまった


冬夜に起こされ車外に引っ張り出されたあたしはぼぉーっと目の前の建物を見つめていた


何かの工場だったのであろうそれは静かに佇んでいた


「…ここが溜まり場なの?」


「ああ…行くぞ」


グッと腕を掴まれ引っ張っていかれた


大きなシャッターの横のドアを開けると冬夜は先に中へと入って行った


「待ってよー」


あたしも後を追いかけて中に入って行った


中に入ると天井が高いからか凄く広く感じた


ちょっと埃っぽいけど割りと綺麗にしてあり人も何人かいた


冬夜はずんずんと歩いて行く


あたしは必死について行った
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