牢獄の姫君





「何か悩んでるみたいだったけど…」




「べ、別にっ!」





ジャンは私の顎を持ち上げた。



ジャンの茶色い目はすごくすんでいてきれい─…





「前に俺が感情でお前を襲おうとしたのは謝る。だけど…


お互い意地をはるのはよさないか?」




ジャンは真剣なんだ。


いつもみたいにふざけた口調とは違う。






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