Happy Pinky JINX
俺はブーケ片手にドアへと手を掛けると、一応、窓の外から中を確認した。



「プッ。」



すると、視線の先にはレジカウンターに平伏し、だらけながら遠藤と話す坂下の姿。



箒で叩かれたことに文句でも言っているのだろう。瞳にうっすらと涙を浮かべながら頬を膨らましている。



「いくら暇だからってサボってんじゃねーよ。」



俺はクックッと笑みを零しながら、ブーケへと視線を移した。



バイトの癖に、働きが全然足りねぇ。



0点だ、0点。



こりゃ、ご褒美はお預け…だな。



そして紙袋へとブーケを戻し、ニヤケそうになる口元を隠しながら、再びドアへと手を掛けた…。





end...

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