ねぇ、気づいてよ【短編】



「………日色、目開けて」


私は言われるがまま、目を開けると
目の前に小さな箱があった。


「ハッピーバースデー」


「え…覚えてたの?」


「まぁ…一応…1日間違えてたみたいだけど」


そう言いながら照れ臭そうにその小さな箱を私に渡した。


「…私ね、ずっと不安だったの。
ここ最近、ううん少し前から都絵君が無関心になっていって…とても…」


「…日色」


「寂しかった。
あなたはいつもベッドの中…
私はあなたのお手伝いさん?」


「日色!」


気がつくと私は都絵君の腕の中にいた。



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