消えない昨日、失う明日。
 どうにか半分ほど食べると、私は自分の部屋に戻る。学校の支度を始めなければいけない。はあ、憂鬱だ。


 乱れた布団の真上にかけてある制服を取って床に置き、パジャマを脱ぎ捨てる。そしてYシャツを羽織り、第一ボタン以外を留める。

 入学当時は第一ボタンも留めていたが、次第にルーズになってゆくのだ、みんな。


 ふと美咲の姿が頭をよぎった。あの子は、第二ボタン辺りまで開けていたなあ。髪も、いつのまにか茶色くなっている。本当は、校則違反。

 しかしきちんと守っている生徒はなかなかいない。私はというと、未だに髪も真っ黒だし、というか中学生の頃から見た目が変わってないしで、何だか置き去りにされたようだ。しかし美咲は随分変わった。


 そこまで考えたところで慌てて首を振った。考えたら駄目だ、だって。


 もう、彼女は親友じゃないんだから。
< 7 / 7 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop