ロシアンルーレットⅡ【コミカルアクション】
しばらくすると、屋外から希世の無邪気な声が隆治の耳にも届いた。
「お母さん! どこか行くの?」
「ええ、ちょっとお仕事行かなきゃならなくなったのよ。希世、お兄ちゃんとお利口にお留守番しててくれる?」
露子が、優しく言い聞かせる。
その言葉が永遠の別れを告げているなどと、希世が気付くはずもなく、
「うん、できる! いってらっしゃ~い。」
微塵も疑うことなく、希世は露子を送り出した。