DESTINY〜君と出会えたキセキ〜
さすがに、私も焦りだし、ハンドルを握る運転手さんに「あとどれくらいかかりそうですか?」と尋ねた。 

すると、


「そうだねぇ。この分だと、もうしばらくかかるかなぁ」


と、何とも煮え切らない答えが返ってきた。  


思わず、舌打ちした。


時間はどんどん過ぎていくのに、窓からの景色は一向に変わらない。


片側一車線を封鎖し、交通整理に務める警察官を横目に、私は落ち着いていられなかった。


歩いた方が絶対に早いよ!

口に出しそうになるのを必死で堪え、イライラしながら、車窓から見える景色と携帯とを交互に見つめた。



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