DESTINY〜君と出会えたキセキ〜

思い出の品

皆に、平等に与えられた時間。


今日もまた、同じように一日が過ぎていく。



振り返れば――



お互いに、相手のことを何も知らないまま、何年も過ごしてきた。 



名前や職場、学校等は知りつつ、現在の住まいまでは分からない。



共通の友人がいるわけでもないし、プライベートについてはよく分からない。 


私たちの関係は、ある意味、二人だけが知る『秘密の関係』だったのかもしれない。



唯一、裕司くんについて知っていることと言えば…… 




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