DESTINY〜君と出会えたキセキ〜
たった3時間、新幹線の車内で一緒に過ごしただけで、


『連絡下さい!』なんて言うのも、軽い挨拶言葉かもしれないし……。 



実際、彼がどんな人物で、どんな生活をしているかなんて、全く分からないし……。


というより、知る由もないから。 



それでも、時計の針が9時を指したと同時に、



私の指は、通話ボタンを押していた。 




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