“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
綾香のキツイ横顔に気圧されて、おずおずと言葉を口にしたあたしに、


「偽善者」


綾香は大きな目をあたしに向けた。


「あたしだったら、絶対、そんなことしない」


あたしの心をえぐるような鋭い声。


「それで、あのバカは。
本当に喜んでいるの?」


口の端に宿る軽蔑。


「遥のしたことは、ただの偽善なんじゃないの?」


休み時間の終わりを告げるチャイムが鳴ると同時に席を立ち、片手で握りつぶしたペットボトルをゴミ箱に投げ入れる。
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