“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
別に…ここが、誰もいない場所とかならわかる。


手をつないでくれるのも。


でもここは――…


「おはよう、遥っ♪」


「あっ…
りっちゃん、おはよう…」


そう、旭日高生がうじゃうじゃする、駅のホーム。


知ってる人が誰もいない駅じゃなくて…


「あれ?凌。
久しぶりじゃん。
つーか、朝からあっついね♪」


凌のクラスメイトの男の子だって――…


「なんだよ、凌。
朝っぱらから。
“おさななじみちゃん”と、いちゃいちゃしてんなよ?
ここはアメリカじゃないぞぉ?」


凌の部活の先輩だって――…


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