“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
「あのさ?
矢野さん。
北村くんと別れてくれない?」
放課後に、この前凌にキスしていた女の子=佐藤さんに呼び出されたわけ。
「担当直入に言う。
好きな男の将来を邪魔しないで」
――佐藤さんは、凌の進路のこと…希望している進路のこと知ってたんだ。
――あたしには話してくれなかった凌だけど、同じ理系の佐藤さんには相談してたんだ。
あたしが知らない凌のことを、佐藤さんが知っているのは、かなりのショックだった。
「矢野さんじゃ、北村くんと同じ将来を歩めないでしょ?
足を引っ張るだけでしょ?」