“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
「…そばにいるって…。
…付き合うって言ったの、遥ちゃんだろ?」


「…」


「だったらさ。
俺にも…。
俺にも、もっと、笑顔を見せてくれよ。
凌といる時みたいに。
凌を見上げる時みたいな。
心底嬉しそうな笑顔…見せて…くれよ」


「…」


「…俺だって、わかってるよ。
俺じゃあ、凌にはなれないってことぐらい。
でもそれは。
遥ちゃんもわかってたハズだろ?
俺が、凌じゃないってことぐらい」




それどころか…
あたしは



長谷川くんを…。



あの優しかった長谷川くんを…
ここまで変え…





「…どうして…。
どうして俺は…。
――凌じゃ…ないんだよ…」





そして…


――壊して、しまった。
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