君まで2ステップ
「怖い顔しても可愛いね。梨亜ちゃん。
むしろソソるなぁ~♪
だけど、俺、ベッドの中だと従順な女の子が好きなんだ。
だから…ずっとそんな態度だと…。」



またあたしの顎を掴む啓介さん。
さっきよりも鋭い視線。




「俺も強気でいっちゃうけど…大丈夫?」



声に何の優しさもない。
その目には欲望だけを映してる。

そんな顔がじりじりと、あたしの唇に近付いてくる。


こんなに強く掴まれてたんじゃ、顔を少し揺さぶっても全然振り払えない…。

あたしは諦めにも似た気持ちを抱いて、視線を下に向けた。










「………き…。」

「え?」



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