君まで2ステップ
「そんなに驚くことかな?
だって…好きな相手がそばにいれば…ドキドキするだろう?」

「そりゃ…そうだけどっ…
でももう何年も一緒にいるのに…。」

「何年も一緒にいれば…一緒にいることが当たり前になって気持ちも落ち着くのかと思ってたけど…
意外とそうでもないのかもしれないね。
好きな気持ちに終わりってないのかも。」

「え?」

「だから…ますます好きになるってこと。
さて、俺の話はもう充分でしょ?
決心はついたかな?」

「つっ…ついてないっ!!ってか無理無理!!」

「梨亜は晴輝に『好き』だって言われた時、すごく嬉しかったでしょ?」



正直…嬉しかったけど、ここで素直に頷くのが恥ずかしすぎてあたしは俯いた。



「だったら…その気持ちを晴輝にも分けてあげないと。
嬉しいことは二人で共有する。
それがいつまでも仲良くいるためのコツだよ?
あ、それにね…。」

「?」

「晴輝は意外とモテるんだよ?
梨亜が梨亜の気持ちをちゃんと伝えないと、晴輝は不安になって、その時いきなり優しくしてくれた女の子にコロッといっちゃうかもしれないね…。
そんなことになったら梨亜は…。」

「わっ…分かったわよっ!!
言えばいいんでしょ言えば!!」


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