君まで2ステップ

あたしの理想

【梨亜side】


「ところで梨亜、何しに来たの?
こんな朝早くに来るなんてホント珍しいじゃない。」

「んー…陽パパに会いに…かな?」

「はぁ?
ほんっと…梨亜って昔から陽のこと好きよねー。」

「大好きっ!!
だぁってー陽パパってあたしの理想なんだもん♪」

「ふーん…そうなんだ。それ、初耳かも。ね?陽?」

「そこで俺に振るの?」

「だって当事者じゃん?
女子大生にモテるなんて陽もまだまだ若いねー…。」

「何言ってんの…?
梨亜もふざけてないで、ちゃんと本命の彼氏でも…。」

「だってーあたしにつりあう男、全然いないの!!
今のところ、本気の本気陽パパが一番本命なんだから!!」

「うーん…
そんなこと言われても…俺の本命ははるだしね。」

「陽パパとはるママのラブラブ加減は知ってるもん。
だから陽パパは絶対ダメでしょ?
ねぇ…陽パパって男兄弟いないよね?」

「いないよ。俺一人っ子だし。」

「陽パパが双子だったらなぁ…。」

「何バカなこと言ってんのよ。
っていうか今日大学は?」

「今日は1限休講なの。だから来たんだよ?」

「そっか。」


ガチャッ…



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