空に叫ぶ愛

いじわるな神様

「来週からテストやけんなぁお前ら。ちゃんと土日で勉強しとけよ」



担任の浜田先生の話もそこそこに、私は下敷きで顔に風を送って暑さを和らげていた。


テストは大丈夫…かな。


そうしばらくボーっとしていると、いつの間にか若菜が目の前にいて。


あ、HR終わったんだ。



「ねぇ、愛ちん。…相談してもいい?」


「ん?相談?」


「うん。実はね…───」


───え?



それは突然の出来事だった。


心に重りがドーンと乗っかった感覚する。


あの時と似たように。



嘘……でしょ?


いや、あり得ないって。


そんなのって……



もう……嫌だよ。


もう、二度とあんな想いはしたくなかったのに。



あの時と同じだなんて…───



神様はどれだけ私に意地悪をすれば気が済むんだろうか。


私は本当に不幸な星のもとに生まれた可哀想なやつなのかな……



これも、また、


運命?
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