空に叫ぶ愛
─────…



青い空が広がる田んぼ道を一人で俺は歩く。


明日から夏休みやけど、ちっとも楽しみにならんのはなんでやろ…


たぶん、翔とケンカしとるし愛とは気まずいままやけんと思う。


でも、翔の件は俺が悪いしな……


今日、電話しよ。


そう思いながらこの町に一つしかない錆びたバス停にいる一人の女の子を見る。


見た目からして、俺と同い歳か一つ下か……制服着てるし。


真っ白な肌を見るとこの町のやつやないなってのはわかった。


その女の子はキョロキョロ周りを見渡して困ったような顔をしていて。



「大丈夫ですか?」


「あっ、はい!じゃなくて困ってます!」



どっちや。
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