空に叫ぶ愛
第三章*ただ、君だけを

恋の壁

「やぁっ…そ、ら……」


「逃げたらいかん」


「くっ…あぁ…痛いっ……」



空の指が動くたびに激痛が走る。


もう……無理。

限界!!!



「痛いってばー!!」



そう言ってドンッと空をおもいっきり突き飛ばす。


あ……やりすぎた。



「痛てぇ……」


「ご、ごめん」



頭をさすりながら起き上がる空。

苦笑いで回避する。



「愛から〝やって〟って言い出したやん?」


「うん。でも、全然気持ちよくないし……痛いんだもん」



空は私の頭を撫でた。


やっぱり気持ちいいなんて嘘だ。

痛いだけじゃん……
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