空に叫ぶ愛

ただ、君だけを

side*空



愛を追いかけようと思ったけど長谷川にグッと腕をつかまれてしまった。


俺はその腕を睨む。


なんなん……



「……離せよ」


「やだね」



こいつに見下ろされると、なぜだかイライラする。


……なんて。


イライラする理由、本当はわかっとう。



「愛が泣いとるけん」



はよ、行かないけんと。


愛を……

泣かせたくないけん。



「泣かせたのは金子じゃん」



やっぱり、そうやったんか。


……違うのに。



「俺は篠山とキスなんかしとらんけん」



そう言うと、長谷川は目を見開いた。


そう。

あれは寸止めやったんに。
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