空に叫ぶ愛
「原田。俺は君が好きだ」



若菜は目に涙をたっぷりと溜め、口を両手でおさえていて。



──ドンッ……



その時。先生がステージから飛び降りた。
そして若菜のところまで駆け寄り……



「俺と付き合って下さい」



と、みんなの前で告白した。



「…はいっ……」



泣いている若菜は

とても、

幸せそうだった……───。


先生は嬉しそうに笑いながら、でもそれを隠すように片手で顔をおおう。



「行こっ……」


「え?…きゃっ……」



先生は小さな若菜を軽々とお姫さま抱っこすると、そのまま体育館を後にした。
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