空に叫ぶ愛
「がっかりよ……愛が不登校になるなんて……」



がっかり?



「お母さん、恥ずかしい……近所の人とどんな顔で話せばいいのよ」



ズキッ ズキッ ズキッ



「不登校の娘なんていらない」



また、言葉のナイフが私の心を容赦なく突き刺した。


傷痕からドロドロ流れて来るのは血じゃなく、ドロドロとした感情。


怒り。怒り。怒り。

悲しみ。悲しみ。悲しみ。

絶望。絶望。絶望。



「うるさい!!何も私のことなんて知らないくせに!」



とにかく胸の中がムカムカしてしょうがなかった。
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