空に叫ぶ愛
夜中にコソコソと話し合っているのを私は偶然聞いたんだ。


あの時はただ


〝捨てられる〟

〝私なんていらないんだ〟


と、漠然とショックを受けていた。


愛されてない。

必要とされてない。


そう思っていたけど、違ったんだ。


お母さんもお父さんも、ちゃんと私を愛してくれていた。


二人が私をおばあちゃんの所に行かせたのは、私のことを考えて理解して出してくれた答えだったんだ。


私って、

なんて親不孝な娘なんだろう……



「お母さん達と話さなきゃ…」



そう呟いた時だった。


お母さんとお父さんが私の目の前にやって来たのは。
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