素直になれなくて
「夏美ちゃん!」
次の日も、その次の日も遼平くんは保健室に来た。
気を使ってくれてるのか、いつも一人で。
「俺、身長伸びたと思わない?ちょっと、測ってよ」
"来いこい"と手招きをされ、後に付いて行く。
「はい、夏美ちゃん測って」
ピンっと背すじを伸ばし、測ってもらうのを待っている。
「…」
少し戸惑いながらもかかとを上げ、ゆっくりと下におろす。
「何センチ?」
小さなメモリを見る。
「…1…65センチ」
「マジで!?」
勢いよく、こっちを向いた。