珍・鶴の恩返し

訪問者

ジーさんとバーさんが会話をしながら、食事を楽しんでいる。

トン、トン、トン・・・

戸を叩く者がいる


ジーさん:こんな夜遅くに誰じゃ!?


バーさん:ちょっくら、見てこよう・・・やれこらしょ・・・


バーさんが戸を開ける。

すると、そこには、動物の毛皮を身にまとったヒゲづらの男が立っていた


バーさん:ジーさんや。鶴じゃのうて、ゴリラが恩返しに来たぞい

ヒゲづら:だ〜れがゴリラじゃいっ

ジーさん:なんのご用でしょうか!?

ヒゲづら:わしは猟師じゃ。今日、沼で罠に鶴がかかっとったんじゃ・・・

ジーさん:(心の中)まずい・・・

ヒゲづら:それが、だれかが逃がしやがってのぉ・・・お前かっ!!「鶴の恩返し」に出とるいいヤツづらしたジーさんはっ!!

ジーさん:えあいやそれは・・・「鶴の恩返し」の話上、仕方なく・・・

ヒゲづら:やかましいっ!!


ドカっボコっ!!


ヒゲづら:ったく・・・


ジーさんをボコボコにして、気が済んだのかヒゲづらは、とっとと自分の家に帰っていった


しかし、勘違いしないでほしい。


コレは、「鶴の恩返し」ではなく、「ヒゲづらの仕返し」である(←誰も勘違いしません)
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