キミがいた夏
自分でもハードルを上げてしまったと思ってる。
遥以上の存在なんて、そうそう見つかりはしない。


あの、夏の日に
一生分の恋をしてしまったのではないかと思うぐらい
濃密な日々を過ごしてしまったのだ、私は。


遥以上の人が現れたとしても
相手が私を好きになってくれる可能性なんてゼロに等しい。

それならば
遥との思い出だけに生きてみるのも悪くはない。

そんな風に
いつの間にか考えるようになってしまった。


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