人こそ芸術 part1
とても長い沈黙だった。
「殺すなら早く殺して・・・」
口を開いたのは小山るうだった。
蛍光灯の光る天井を見ながら小さな声で呟いた。
僕はそれに答えない。
「無視しないで」
肘をついて、上半身を起こす。
「いつ殺すの?」
「明後日」
小山るうは両目から大粒の涙を流した。
僕は自分の飲みかけの缶ビールと小山るうの空き缶を持って部屋を出た。
一体小山るうは、残りの時間をあの硝子張りの部屋で、どう過ごすのだろうか。
自ら命を絶つのだけは困る。
小山るうが生きて明後日を迎えられる事を願いながら階段を上がる。