With ~一緒に~

凛子は続けた。


「中学時代から家の手伝いをよくしてたみたいで、部活もやってなかったし、もちろん生徒会にも入ってなかったから、
あまり目立つ方じゃなかったよ」


「ふうん。
片岡君とは仲良かったの?」


「うーん、普通のクラスメートって感じじゃないかな。

ほら、片岡はあのとおり、にぎやかで目立つじゃない?
性格的には、対照的だよね。

でも、3年の時のクラスはみんなが仲良かったから、真崎君と片岡が喋ってることもあったよ」


「そっか……」


私が相槌を打つと、凛子は「そういえば」と続けた。

< 160 / 297 >

この作品をシェア

pagetop